インドにおける新型コロナウイルスの流行により、インド最高裁判所は一連の命令を発出し、2020年3月15日から2022年2月28日までの間に期限を迎える手続に対する期間延長を行っておりました。
これに伴い、出願公告された商標出願に対する異議申立の受付も停止されておりましたが、2022年3月21日、デリー高等裁判所は命令を発出し、2020年3月15日から2022年2月28日までの間に公告された商標出願に対し、異議申立期間の延長を行いました。
その内容は以下の通りです。
- 公告された商標出願に対する4ヶ月間の登録異議申立期間が2020年3月15日以降に満了していた場合、登録異議申立期間の新たな期限は、2022年5月30日となる。
- 上記に該当する商標出願に対し、すでに商標登録証が発行されていて、2022年5月30日までに異議申立を受けなかった商標出願の登録証は有効とされる。
しかしながら、2022年5月30日までに異議申立が行われた場合には、商標登録証の発行の有無に関わらず異議申立に対する決定が行われるまで、その商標登録証の効力は中断され、必要に応じて、決定に従いその後破棄される。
弊所提携インド事務所Remfry&Sagarによる本件に関する発表
https://mailchi.mp/remfry/india-ruling-on-extended-trademark-opposition-deadlines
担当 鈴木秀幹(S&I Japan)