2023年8月、カンボジア商務省（MOC）は商標実務に関する2つの通達、すなわち2023年8月1日付通達第2501号（https://www.cambodiaip.gov.kh/NewsDetail.aspx?id=120126）及び2023年8月11日付通達第2652号（https://www.cambodiaip.gov.kh/NewsDetail.aspx?id=120127 ）を即日発効しました。
通達第2501号では、同一商標の多区分出願が義務化されました。従来、出願人は複数件の単区分出願または1件の多区分出願を選択することができました。2023年8月1日以降、出願人は多区分出願を1件のみ行うことができます。ただし、同一商標を異なる日に単区分出願することは可能です。
さらに、通達第2652号では、登録／更新から6年目の使用／不使用宣誓書の提出が厳格に義務付けられました。以前は、登録維持のために登録権利者の使用／不使用宣誓書の提出（承認申請）が法律で義務付けられていましたが、カンボジア知的財産権局（IPD）は通常、上記期間中に使用／不使用宣誓書の提出（承認申請）がされなかった登録を取り消しにしていませんでした。同通達によりますと、今後必要な宣誓書を提出（承認申請）しなかった場合、当該登録は取り消されることになります。なお、同通達が即時発効したものの、IPDは宣誓書の提出（承認申請）を怠った登録に対する期限や猶予期間をまだ定めておらず、延滞料を納付することによる宣誓書の提出（承認申請）を現在も受理しています。よって、宣誓書の提出期限を過ぎてしまった登録権利者の方には、直ちに宣誓書を提出（承認申請）するようお勧めいたします。
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